
こんにちはtomosukeです。
皆さんは一生にどれだけ稼ぐかご存知ですか?
芸能人、YouTuber、フリーランスなどは別にして、一般的な会社員の方の生涯賃金につてい説明していきたいと思います。
早いもので2020年も残すところあと僅かとなってきました。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によってかなり生活様式が変わりました。外出の自粛、テレワーク拡大などによる働き方の変化など個人的にも戸惑うことが多かった気がします。
しかしながら、家族を含めた健康のことや働き方を見直す機会にもなったと感じています。満員電車での通勤、何気に行っていた飲み会、顧客訪問による営業活動などこれまで疑問に思いもしなかったことですが、いざ無くなると不便に感じる反面、将来的に変化していくのかなとも思いました。
自分のサラリーマン人生を振り返るなか、改めて生涯賃金について考えてみましたので紹介させていただきます。これから社会人になられる方などの参考に慣れば幸いです。
サラリーマンの生涯賃金って?
高校や大学を卒業して会社に就職し、60歳の定年までの38年間にサラリーマンはどれだけ稼ぐのでしょう?
社会に出てお金を稼いで、結婚・育児・マイホームなどこれからの人生に希望を持っている人も多いことでしょう。そんな若者の夢を統計という現実的な観点で見ていきましょう。
独立行政法人労働政策研究・研修機構によると大学・大学院を卒業し、正社員で働き続けた場合の生涯賃金は・・・
男性:2億6,920万円
女性:2億1,670万円
とのことです。
高校卒、高専・短大卒は下のグラフとなります。

いかがですか?感想は人それぞれでしょうが、上記金額はあくまで支給額なので手取りとは異なることに注意が必要です。
支給額から社会保険料、所得税・住民税などが引かれますので、手取りはざっくり80%程度となります。そうなると・・・
男性:2億1,536万円
女性:1億7,336万円
になります。
さらに注意するべきは統計はあくまで平均値であるということです。つまり、中間ではないのです。
どういうことか下の図で説明します。

このような分布ですと、中央値<平均値となります。生涯賃金についても一部上場企業でたくさん給料を貰う人数よりも、中小企業で働く人の人数が多いと思われることから先程の平均値よりもさらに少なる人が多いのではないでしょうか?
正社員と非正規社員の違いは?
さらに非正社員で働き続けた場合、生涯賃金は以下のような金額となります。
平成10年前後は就職活動氷河期と言われた時代で、非正社員にて働くことを余儀なくされた人も多かったです。正社員の人と同じ時間働いていてもボーナスなど待遇に差があるのが理由だと思われます。

大学・大学院卒で比べた場合、正社員よりも男性で1億1,290万円、女性で9,340万円低くなります。
平均の給料って?
生涯賃金の次は平均給料について見ていきましょう。
厚生労働省が発表した「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、大学卒男性の平均初任給は21万2,800円、女性は20万6,900円となっています。
単純に12倍すると、社会人1年目の年収は男性255万3,600円、女性248万2,800円となります。
ちなみに私の社会人1年目の年収は206万1,076円でした(笑)
国税庁の調査によると年間の平均給与は令和元年で436万4,000円となっています。
給与の伸び率についても10年間の平均で+0.74%とそれほど大きく伸びていないことが分かります。

男女で違いはあるの?
それでは世のサラリーマン(キャリアウーマン)の給料はいったいどれくらいなのでしょうか?
同じく、国税庁の統計では次のような結果となっています。

全体では年収300万〜600万円が一番多くなっています。
性別で見ると
男性:年収300万円超〜600万円以下が一番多い(全体の46%)
女性:年収300万円以下が一番多い(全体の69%)
となっています。
合コンなどで女性が「将来結婚するなら年収は1,000万以上の人がいいなア〜」とか言ってますけど、そんな人は男性のサラリーマン全体の8%しかいません!
世の中のおっさん達は子供の教育のため、住宅ローンを抱えながら必死に働いているんです・・・
間違っても「お父さん臭い」とか「キモい」「洗濯物は別にして」とか言わないように!
いつまで働くの?
人生100年時代を迎えて、定年は60歳から伸びつつあります。
現在は定年60歳、再雇用で65歳までといった会社が多いのではないでしょうか?
これからは定年65歳、再雇用で70歳までにシフトしていくでしょう。もしかすると定年70歳で再雇用75歳までとなるかもしれません。
いったい、いつまで働くのでしょうか
禿げ散らかして、杖を突きながら、営業に行っている自分の姿を想像すると怖くなります(笑)
年下の上司に「おじいちゃん、大丈夫?」とか言われながら働くのかな・・・

上記グラフを見ると、どんどん高齢化しており実質70歳近くまで働くようですね
22歳で就職して現在45歳ですので23年働いていますが、70歳まで働くとなると
あと25年!
まだ折返しなんです・・・
まあ働けるのは有難いことで、子供が独立するまではアリさんのように頑張りますけどね。あとは老後資金のために話題の2,000万円貯蓄します(笑)
人生で必要なお金は?
70歳まで働きたくないっ! と考える人もいるでしょう。いやそう思いたいです。
では、60歳でリタイア出来る幸せな人生を送るにはどうすれば良いのでしょうか?
答えは簡単で
「人生で必要な資金を把握し、準備して、60歳の時点で確保する」ことです。
文章で書くとごく当たり前のことですが、案外意識しないものなんですよね。
そもそも人生で必要な資金って何?、いくら必要なの?、準備するってどういうこと? といった疑問が湧いてくると思います。
そこでFP(ファイナンシャルプランナー)の登場です(笑)
そもそも日本ではお金の教育って十分で無いと考えています。「お金」を語るのは何となく憚られる文化というか、人にはあまり相談しない国民性だと思います。
お金だけが全てでないことは自明ですが、少なくともお金で苦労して家庭崩壊するよりはマシなので真剣に考えるべきです。
人生で大きな出費が発生するとき(ライフイベントと言いますが)は、ある程度予測がつくものです。一例としては・・・
- 車購入:300万円✗5台(約10年ごとに買い替え)=1,500万円
- 結婚:355万円(ゼクシイ結婚トレンド調査(2019)」
- 新居移転(賃貸):100万円(敷金・礼金・家電・家具など)
- 出産:20万円(出産費用は出産一時金にて対応、付随費用として)
- 住宅購入:4,437万円(2018年度フラット35利用者調査によるマンション平均購入価格)
- 教育(学費):694万円✗2人=1,388万円(文部科学省「子供の学習費調査(平成30年度)」)※幼稚園〜高校まで(高校だけ私立)
- 教育(大学):397万円✗2人=794万円(文部科学省「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果」※私立大学(文科系学部4年間)
- 教育(習い事、塾):月額2万円✗72ヶ月(6年)✗2名=288万円(中学〜高校の6年間として)
- 教育(仕送り):月額7万円✗48ヶ月(4年)✗2名=672万円(全国大学生活協同組合連合会 2018年調査)
- 子供の結婚:200万円(支援)
- 親の介護:500万円✗2名=1,000万円(生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(平成30年度)」
- 自身の老後:2,000万円(金融庁2019年発表 老後2,000万円問題)
社会人になって以降の主な出費をざっと書き出しました。
合計:1億2,754万円
毎月の生活費を20万円(家族4人の食費、光熱費、家賃、衣服等)として、20万円✗576ヶ月(22歳〜60歳の38年)=9,120万円を足すと・・・
総額:2億1,874万円也!
準備せずノーガードで迎えますか? 私にはその勇気はありません(笑)
金融機関に勤務して、FPの資格を取得して良かったと思うのは、「お金」に関してある程度の知識が身についたことです。あと、電卓叩くのが早い、お札数えるのが早い、といったおまけが付きますが
将来に向けてどうします?
ここまで長々と書いてきましたがブルーになっていませんか? これから正月を迎えるのに気分悪いわ!と怒られそうですね
でも年末年始にゆっくりと考えなければ、また一年間何も変わらない日常生活となるかもしれないので、あえて鬼になりました(笑)
これから出来る対策は大きく分けて次のとおりです。
①収入を増やす、②支出を見直す、③運用して資産を増やす
それぞれの項目について説明すると長くなるので、今回はここまでにします。
続きは気長にお待ち下さいませ(笑)
まとめ
まとめ
- サラリーマンの生涯賃金は、手取りで2億1,536万円 (大学・大学院卒、正社員)
- 時代の流れで70歳まで働くのは当たり前になりつつある
- 人生の主なライフイベントと生活費を足すと必要な資金は2億1,874万円
- ノーガードではピンチです
- 収入を増やす、支出を減らす、運用して増やす、の三択で対策を考えていきましょう!
いかがでしたでしょうか?
これからの若者の夢を砕くような現実を書いてしまいましたが、逆に知っていれば対策もできるので前向きに頑張りましょう!

