お金のあれこれ

【家計改善】まだ間に合う!人生100年時代のために準備すること

tomosuke

人生100年時代と言われていますが、老後を楽しく生きるために今から出来ることを解説したいと思います。

自営業の方を除き、働く人の大半は会社に勤めていると思います。

最近は人生100年時代と言われていますが、定年退職した後は年金と貯蓄で生活していかなければなりません。

最近は定年延長が進んでおり、再雇用を含めると実質70歳が定年となる企業が増えています。

一体いつまで働くのやら・・・

しかしながら、100年時代となると退職してから30年もあります。果たして楽しい老後となるのか?お金が無くて大変な老後になるのか?

答えは貴方次第です。70歳で定年となるのが分かっているのなら、それに合わせて準備をすれば良いだけの問題です。

そこで今回は年齢別に分けて解説していこうと思います。

ライフプランニングって何?

ライフプランニングって聞くと何か大げさな印象を持たれるかも知れませんが、人生の計画図のようなものです。

学校を卒業すると一般的には大部分の方が就職をすると思います。社会人として給料を頂きながら独立していくわけです。

そこでしっかりと生活設計が出来ている人と、何も考えていない人では将来大きな差がでます。

「キャリア」「やりたい仕事」「生きがい」「結婚や家族」など、自分がどんな人生を送りたいのかを大まかにイメージすることを「ライフプランニング」と言います。

そしてそのプランニングを実現していくために、「お金」という経済的な観点で計画していくことを「ファイナンシャル・プランニング」と言います。

「生きがい」はお金で解決することは出来ませんが、キャリアアップのための自己投資や結婚などはお金の問題も絡むことなので、こちらも非常に重要なものになります。

具体的にどうするのかは過去の記事を参考にして頂けたらと思います。

それでは年齢別に見ていきましょう。

20代で準備すること

新社会人になって独立して夢も希望もある年代です。給料は少ないですが、プライベートは楽しくて仕方ないと思います。

私自身を振り返ってみると遊び倒してました。給料はほとんど飲み会に使っていました・・・🍺 

さて、この年代で想定されるイベントとしては、結婚や転職が挙げられます。

昨今では晩婚化が進んでいますし、また個人の価値観も多様なものになっていますが、やはり結婚というのは人生の大きな転機になろうかと思います。そうなると結婚式や披露宴、新居移転などの費用も考えて準備していかなければなりません。

あと、新卒で就職しても自分の思っている仕事では無かったりして転職をする人もいるかも知れません。終身雇用は昔の話で、現在は若年層の離職率(転職率)も高いように感じます。

そんな20代にとって「お金」の面で準備していくことは次の通りとなります。

20代で準備すること

  • これからの人生に向かって金融知識を学ぶ
  • 給料から自動的に貯蓄できる仕組みを作る
  • 低金利時代のなか「投資」について考える

具体的に説明します。

新社会人となって独立したのなら、今後は自分の人生設計は自身で行って行く必要があります。

まずは最初に知識として学びたいのが「金融知識」です。 と言っても難しく考える必要は無く、普通預金、定期預金、外貨預金、国債など預金以外の金融商品等の内容をざくっと調べて、どのような特徴があるかを知る程度で良いと思います。

次に自動的に貯蓄できる仕組みを作ることですが、これは積立型商品が最適といえます。

毎月の給料から自分で計画的に貯蓄できる人は少ないです。自分の経験ですが、やれ飲み会の誘いだとか、欲しい物があるとか、今月だけは仕方ないとか、人間は弱いものです(笑)

なので、勤務先の財形制度や積立定期預金などで強制的に給料から天引する方法をお勧めします。金利は低いですが、いざと言うときには引き出すことができるのがメリットだと思います。

同じ積立型商品でも長期的な視野で考えると、「投信積立」「確定拠出年金」「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」等がお勧めです。投資と聞くと博打的な印象を持たれるかも知れませんが、毎月少額で始めることができるのでコツコツと運用をすることが可能となります。

それぞれの商品の説明は割愛しますが、投資のポイントは①毎月コツコツ、②時間(期間)を味方につけて、③複利運用、となります。投資アレルギーをなくして若いときから是非考えてみてください。

30代で準備すること

30代では給料も増えて、ある程度仕事も出来るようになり公私ともに充実した時代になります。

一般的には、結婚・出産、住宅購入などが大きなライフイベントになろうかと思います。「お金」についても大きな動きが出てくる年代となっています。

30代で準備すること

  • 出産を機に夫婦の働き方を検討する
  • 教育資金の準備を行う
  • 保険の見直しを行う
  • 住宅購入に向けて準備を行う
  • 住宅ローンの検討を行う

それでは解説します。

結婚・出産は大きなイベントです。家族構成が変わるわけですから今後のことを考える良い機会と思います。

これまで共稼ぎだった夫婦だとすると出産を機に、これからの働き方を検討する必要があります。育児により退職するのであれば今後はご主人の収入だけとなります。そうなると就業不能(死亡・病気・ケガ)などのリスクに備える必要が出てくるので保険の見直しが必要となります。

また、生まれてきた子供の将来の教育資金も準備していく必要があります。具体的には学資保険や定期積立増額などですが、小学校入学や中学校入学などの際にある程度まとまったお金が必要になることから換金性の低い商品はお勧めできません。投資性商品なんかも損失が出ている状況で換金するのは得策ではないので金利が低くても換金性の高い商品が良いと思います。

さらに住宅購入についてはこれまでの積立などによる貯蓄が重要になってきます。いわゆる頭金ってやつですね。

人によっては(借りられるかは別として)住宅資金を全額フルローンで考えるかも知れませんが駄目です(笑)

フルローンをするぐらいなら頭金が貯まるまで待ちましょう。その上で住宅ローンについて勉強しましょう。全期間固定金利、固定・変動金利選択型など様々なタイプがありますので業者の言いなりにならず、しっかりと考えましょう。住宅ローン控除についても考慮する必要があります。

住宅ローンについてはまた別の機会に記事にしたいと思います。

40代で準備すること

さて40代です。私もそうですがこの年代になると出費が多くなり、貯蓄が出来ない時代となります(ToT)

お腹の脂肪は溜まるのに、お金は貯まらない💧

一般的に子供の教育資金がピークを迎えます。例えは30歳で結婚・出産したとして、子供が大学進学するときに48歳。それから2~3年後に下の子が大学進学して4年間とすると、55歳ぐらいまで恐ろしい学費および仕送り地獄が待ち受けています。いかに子供が生まれたときに準備することが大切なのか分かっていただけると思います。

40代で準備すること

  • 子供の学費最優先となるので貯蓄は厳しい
  • 貯蓄より緊縮財政(生活費見直し)
  • 固定費削減(住宅ローン借り換え、保険料、スマホ代の見直しなど)

この年代は一言でいうと「ディフェンス」です。

共稼ぎなのか一人の収入なのかによって異なりますが、30代の準備が無ければかなり負担が大きいと思います。出来ることは支出の削減でしょうか?

特に固定費削減は効果が大きいので優先的に検討したいものです。

50代で準備すること

さて、無事に子供の教育が終わったとします。

この年代が自分と配偶者のための老後資金を考える上で重要な時期となります。賃金カーブからしてもラストチャンスとなるでしょう。

ほとんどの方は老後生活の具体的なイメージを考えないと思いますが、この年代から準備していくことが重要です。

50代で準備すること

  • 老後に向けて運用を考える
  • 60歳定年の場合、年金支給までの65歳までの生活費を考える
  • 年金についての知識を学ぶ
  • 医療や介護資金について考え、保険を検討する

この年代のポイントは、子育てが一段落したあとで、自身と配偶者の将来の老後生活に向けて計画していくところにあります。

残念ながら、現在の低金利時代では銀行などの預金では資産は増えません。なので運用についてしっかりと考える必要があります。

自身のリスク許容度に応じて、安定運用と積極運用を組み合わせながら効率的に運用していきましょう。

運用は短期間で結果を求めようとするとハイリスク・ハイリターンになりがちなので、65歳に向けてじっくりと取り組く必要があると思います。老後生活は退職金でなんとかなると考える人もいるかも知れませんが、個人的にはお勧めできません。詳細の説明は割愛しますが、退職金は定年退職時における貯蓄の+αとして考えるべきであると考えています。

そのためにも自身と配偶者の年金についても把握しておくことも重要であり、「ねんきん定期便」などで確認しておきましょう。

また子供が独立しているのなら生命保険などの死亡保障額は大きくなくても良いので保険の見直しや、今後の医療費を考えて医療保険の活用なんかも重要になってきます。

要約すると「サラリーマンにとって定年退職後は収入がないので、収入のあるうちに老後生活資金と医療・介護への準備をしておきましょう。」ということです。

60代で準備すること

さていよいよ60代です。定年延長の流れで70歳が実質的な定年となりそうですので、まだまだ働いているかと思います。

子育てから解放されている人が多いと思います。自由な時間は自分のためにあてられますので趣味を見つけるのも良いかと思います。

「定年退職後にすることが無くて一気に体調が悪くなった」というのもよく聞く話ですしね。

「お金」の面では60歳で賃金体系が変わるかもしれませんし、65歳以降は再雇用でこれまでの賃金よりも大きく目減りするかもしれません。

なので60歳から老後に向けて一生懸命貯蓄をしても効果は限られています。やはり50代から準備しておく必要があると思います。

60代で準備すること

  • 長生きリスクに備える
  • 介護に備える
  • 財産を把握し必要であれば相続対策を行う

老後に向けて準備していく際に、住宅ローンは完済しておきたいところです。将来収入がなくなるのにローンを払い続けるのは大変ですからね。

また子供が独立して、今後は夫婦二人だけが住居するのであれば大きすぎる家も考えものです。

地方であれば一軒家を売却して、利便性の高い都市部のマンションに買い換えるのも一つの選択です。田舎であれば車社会であり、これまで当たり前のように車のある日常生活を送っていましたが高齢になると運転できなくなる可能性もあります。将来的に買い物や病院の診察などが困難になることが予想される地域で住んでいる場合、元気でお金があるうちに駅前などのマンションに移るのも悪くないと思います。

定年退職以降は旅行や文化活動などが中心となると思います。ある程度の「ゆとり資金」を確保しながら、一方では病気・介護を意識することが重要です。

長生きリスクへの対応としてお金を使うだけでなく、安全性重視の資金運用も考えていく必要があります。実質70歳の定年退職以降、100歳まで30年間ある訳ですからインフレなどの経済情勢も考えなければ現預金だけでは心許ないと感じます。インフレに備える運用として株式や投資信託での運用も検討しても良いかと思います。

また、幸せにして生涯使いきれない資産を持っている方は相続対策が必要となります。

仕事柄いろいろな経験をしてきましたが、お金が絡む相続は身内でも高確率で揉めます。

親・兄弟で争う「争族」にならないように、きちんとした知識・対策を考えていきましょう。加えて税金面でも対策をするのとしないのでは大きく変わるので、心配な方は専門家(ファイナンシャルプランナー・税理士など)に相談しましょう。

病気で倒れてから相続対策しても手遅れです。元気なうちにしっかりと考えて、時間をかけて相続対策することが非常に重要である。ということを覚えておいていただきたいと思います。

まとめ

まとめ

  • 社会人となって独立したときから準備していくことが重要
  • 結婚・出産・住宅・教育などライフイベントに備える
  • 保険は定期的な見直しが必要(出産時、子供独立時、高齢期)
  • 低金利時代では運用も重要
  • 運用は毎月コツコツ、時間をかけて、複利運用がポイント
  • 40~50代は教育資金で赤字
  • 子供の独立以降、いかに貯蓄できるかが老後生活の分かれ目
  • 退職以降は収入はなく貯蓄の切り崩し、長生きリスクを考える
  • 相続は必ず揉めるぐらいの意識を持って準備していく

如何でしたでしょうか?

こうして整理してみると当たり前のことを書いている気がしますが、大事と分かっていながら出来ないものなんですよね💧

かと言って準備できていないからと行って諦めないでください!人生100年、今からでも間に合います。

将来の備えが不十分であると認識できただけで収穫があるのです。そこからどのように行動するのかは貴方次第です。

日本では「お金」の教育をあまり受けないように感じますので、知識を習得したければ自分で行動するしか方法は無いと思います。もちろん専門家に相談するのも有効です。

ただ全て専門家に頼るのもどうかと思います。自身で勉強して、専門家に相談し、自分や家族の将来は自分たちで守る、といった姿勢が大切ですので一緒に頑張っていきましょう。

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金融機関に勤める47歳の平凡サラリーマンです。 人生100年時代を迎えるなか、何か人のお役に立てる情報発信が出来たらと思ってBlogを開設しました。 1級FPプランニング技能士の知識、仕事で培った財務知識などお堅い内容から、副業やアウトドア、おすすめの物など幅広い分野で投稿していく予定ですので、宜しくお願い致します。

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